不思議な動物パンダの名前の由来
パンダというと日本では、Γジャイアントパンダ」を思い浮かべることが多いですが、パンダは元々Γレッサーパンダ」の方が先に存在が確認されていてレッサーパンダをΓパンダ」と呼んでいました。
しかし、レッサーパンダが発見された後に、ジャイアントパンダが見つかりました。
そこで、レッサーパンダは、ジャイアントパンダと区別するため、Γ小さい」という意味で頭にレッサーとつけたようです。
いずれも人気のある動物です。
ジャイアントパンダの特性
パンダの起源は、中国の雲南省と言われていますが、
実はスペインではないかとも言われています。
スペインの北東文部のサラゴサ市近郊の発掘現場で数個の歯がみつかり、それがアグリアルクトス・ベアトリクスと名付けられています。
800から900万年前にヨーロッパに暮らしていたと思われ、それがパンダの祖先とみられています。
中国発祥と言われているクマ科の動物Γジャイアントパンダ」。
白黒のユニークな配色で、丸い体形をしており、またそのふるまいは人間のようにもみえます。
ジャイアントパンダは、高さが75cm、体長は1、8mくらい。
体重は飼育されているパンダはおおよそ150kgです。
ジャイアントパンダの好物は、竹です。
特に竹の茎や竹の子や葉がお好みのようです。
食べる量は、12~38kgと体重の約40%を食します。
その他には、果物、トウモロコシや大豆、小麦の入った栄養の価の高い語は食べています。
指は、前向きの5本と親指の計6本です。この骨の部分で竹を握ったり、器用に木登りをします。
一日のうちで半分は食事の時間、半分は寝て過ごしています。
ジャイアントパンダは、木に登る他に泳ぐこともできます。
巣は作らず、冬眠しません。
性格はおとなしく気質で、人を襲うことはありません。
体力消耗を防ぐために緩やかな斜面の地を好みます。
レッサーパンダの特色
一方、パンダの元々の起源と言われているレッサーパンダは、インド北東部、中国南部、ネパール、ミャンマー、チベットに生息しています。
赤褐色の毛と黒い四肢や耳、白い顔と淡褐色の帯模様が入った尾が特長です。
レッサーパンダの体長は、しっぽの長さはバランスを取るため約30~50cmあり、長くて柔らかい体毛でおおわれています。体長はしっぽを含めると約80~120cmになります。
樹上で活動することが多く、竹や笹、タケノコ、果実などを好んで食べます。
指は5本ですが、手首の骨の一部が変化してできた指のようなΓ第6突起指」を使い、物をうまく掴むことができます。
レッサーパンダは、どちらかというと夜行性で、夜になると木から地上に降りて活動をします。
特に早朝と夕暮れ時に活発に動きます。
日中は、外敵から身を守るため、木の上で寝ていることが多いです。
性格は、温和とも言われている一方、見た目の容姿と違い獰猛で気性が激しい一面を持っています。
群れを作らず、基本、単独行動です。
また、小さな音にも敏感で、ライバルに会うと前足を上げて威嚇したりします。
かつて二本足で立ち上がるΓ風太」君がいてかなり話題になりましたが、あのポーズは、自分を大きく見せるための威嚇行動の一つだったのかもしれません。
パンダの今後
ジャイアントパンダとレッサーパンダは、パンダと言っても姿形は違い、気性もかなり違うことがわかります。
しかし、単独行動を好む、竹を好んで食べる共通点もあります。
現在、両パンダは、頭数が少なくなっています。
乱獲や竹林や森林を伐採したため、住処を追われているためです。
ジャイアントパンダは、絶滅危急になっているため、保護活動を進めています。
特に中国では保護活動が進んでおり、少しづつですが頭数が増えてきています。しかし、ジャイアントパンダの生息地である竹林の減少が続くことから、絶滅のあそれがある状態は続くものと思われます。
レッサーパンダも、同様に生息地を追われ絶滅危惧種になっています。
日本では、両パンダは動物園で飼育されています。
天敵に襲われることもなく、飢えることもありませんが、野生のように自由に動き回ることはできません。
現在、日本で見られることができるジャイアントパンダは、上野動物園(東京都台東区)4頭、アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)4頭、王子動物園(兵庫県神戸市)1頭の3施設です。
レッサーパンダは、日本全国の動物園に多くいます。
59施設、260頭数ほどです。
飼育数では世界一のようです。
両パンダは、限られた敷地内で生息。しています。
彼らの習性を大事にしてこれからも ストレスなく過ごしてもらいたいですね。
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